転職活動のキャリアパスとは? 年収アップやキャリアアップの道しるべ?
転職活動中に書く職務経歴書や面接で質問されたときのために、自分のキャリアパスを用意しようと思ってネット検索をして、こちらの記事にたどりついた方もいるかもしれません。もしそうだとしたら、本当に必要なのはキャリアパスではなく、キャリアプランやキャリアデザインのほうだと思います。
キャリアパス、キャリアプラン、キャリアデザインの違いについての説明と、実は面接官もあなたと同じ勘違いをしている可能性があるので、その対策についても合わせてお話ししたいと思います。
キャリアパスとは?
転職者向け・社内向けキャリアプランの書き方の違いの記事に出てくる、キャリアパスの意味を引用します。
皆さんの会社に「キャリアパス」はありますか? 例えば、リーダー職になるために必要なスキルは何か、マネージャー、役員に昇進するために必要な経験・知識は何かなど、社内向けに示されたキャリアの道しるべとなるものです。
要は社内の人事部や管理職などが、自分の会社でキャリアを積んでいくうえでの道しるべを部下に提示するものであって、転職活動中の方は、キャリアプランやキャリアデザインの例文を探したほうが目的と合致します。
自分の部下が今後のキャリアについて相談しにきたとき、会社が用意しているキャリアパスに基づいてキャリアプランの作成をアドバイスできます。
またこの先年収がどのように上がっていくのかを部下から相談された場合も、キャリアパスに紐づいた年収テーブルが用意されている会社が多いので、おおよその年収を提示できます。
残念ながらスタートアップやベンチャー企業はこうしたキャリアパスが整備されていないケースが多くあります。そのため相談に乗るというよりも、むしろこれから自分自身がキャリアパスを整備する側に回る可能性のほうが高いです。
もし社内向けのキャリアプランを作成する必要があって、その例文を探しているのであれば社内のキャリアパスを参考にしつつ、キャリアプランの例文を探したほうがいいです。転職活動中にキャリアパスの例文を探しているのなら、キャリアプランやキャリアデザインに置き換えて検索してみてください。
ネットは正しい言葉で検索しないと、欲しい回答が得られないので言葉の使い分けに注意しましょう。やっかいなのは、あなたと同じ勘違いを面接官もしているケースです。どのように対策したらいいのでしょう?
面接官がキャリアパスの定義を知らないこともある
面接官がキャリアパスを勘違いしているケースがよくあります。例えば面接で、
「あなたの3年後、5年後、10年後のキャリアパスを教えて頂けますか?」
と質問されたとします。
この場合、キャリアパスをキャリアプランに置き換えて答えれば問題ありません。人事部は言葉の違いを理解しているので、こうした質問は少ないですが、面接官が現場の人だったり、役員面接だったりすると、キャリアパスと言われる場合が少なくありません。
仕事上でこれらの言葉の間違いがあっても、業務には影響しませんし、細かい定義の違いなんて気にしていません。言葉の違いを理解している人事面接では、キャリアデザインやキャリアプランの違いを理解しておいたほうがいいと思います。面接の合否に影響する話ではありませんが、面接ではこうした勘違いはよく起こります。
転職活動中にキャリアプランやキャリアデザインについて質問されることは多いので、十分に対策しておきましょう。
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canwillには転職者向けのキャリアプラン、キャリアプランに関する記事があります。下記3つの記事で、転職時のキャリアプランやキャリアデザインの書き方、考え方について学べますし、キャリアパスについての話も書いてあります。
なぜ転職時のキャリアプランは思いつかないのか?
転職者向け・社内向けキャリアプランの書き方の違い
転職とキャリアデザインの作り方・考え方
ネット上の例文を参考にしてもいいのですが、転職活動中は自分用にカスタマイズして、オリジナルになるくらいのキャリアプランを作ってみてください。キャリアプランの作成だけでなく、プランをしっかりプレゼンテーションするところまでが面接の対策になります。例文を参照すると、オリジナルで作成するよりも時間も頭も使わないので、うまく言葉にならない場合があります。
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