ミドル・シニア世代が仕事の不安を解消する方法と転職するときのポイント

ミドル・シニア世代が仕事の不安を解消する方法と転職するときのポイント

自身の能力や将来のことをはじめ、仕事に関する不安を抱えるミドル・シニア世代の方もいると思います。不安を抱えている場合は、そのまま放置せずに不安の種類を紐解いて解消につなげることが大切です。まずは、自分がどのような不安を抱えているか整理してみてください。

この記事では、ミドル・シニア世代が抱える仕事の不安と解消するためのアドバイスを紹介します。

仕事で感じる不安の種類と考えられる原因

“仕事の不安”とひと口に言っても、人によって不安の原因や種類は異なります。自分が感じている不安を解消するためには、「何に対する不安なのか」「不安の原因は何なのか」など不安の種類を把握することが重要です。抱えている不安を客観的に分析することは、解消への第一歩につながるといえます。

ここからは、仕事をするうえで感じる不安の種類とその原因と考えられることについて、7つに分けて解説します。現在不安を感じている方は、自分の感じている不安がどの種類に分類できるか参考にしてみてください。

1.漠然とした不安

1つ目は、漠然とした不安です。自分に自信が持てずに「失敗してしまうかもしれない」という恐れから漠然と不安を抱えてしまうことは少なくありません。

▼考えられる原因

  • 任せられた仕事に対する準備が不十分
  • 余裕のない日程で仕事に向き合っている など

2.業務内容に対する不安

2つ目は、業務内容に対する不安です。現在の業務内容に対するフラストレーションやストレスからも不安を抱くことがあります。

▼考えられる原因

  • 自身のスキルや経験を業務で活かせない
  • 自分に任される仕事に対して満足感が得られない
  • 正当に評価されていないように感じる など

3.将来に対する不安

3つ目は、将来に対する不安です。「自分はこの先どうなるのか」と、見通しが立たない将来に対して不安を感じるのは、ミドル・シニア世代のみならず、どの年代であっても言えることではないでしょうか。

▼考えられる原因

  • キャリアアップへの具体的な道筋が見えない
  • 自分の思い描くキャリアパスと現状に相違がある
  • 長期的なキャリアが描けない など

4.能力に対する不安

4つ目は、能力に対する不安です。自分の能力に自信がないと、仕事に関する不安を抱きやすくなると考えられます。また、大きな仕事を任されたプレッシャーによって不安を感じてしまうケースもあると思います。

▼考えられる原因

  • 任されたポジションに必要なスキルが身についていない
  • 仕事の責任が重すぎる など

5.人間関係に対する不安

5つ目は、人間関係に対する不安です。業務が滞りなく進んでいても、職場の人間関係がうまくいっていない場合、ストレスがたまって不安を感じることがあります。また、人とのコミュニケーションに苦手意識がある方は、上司や部下とやり取りする際に不安を感じることもあるのではないでしょうか。

▼考えられる原因

  • 職場の同僚とかかわりが浅く、相談できる相手がいない
  • いじめやハラスメントがある
  • 上司や同僚からのサポートが足りない など

6.ワークライフバランスに対する不安

6つ目は、ワークライフバランスに対する不安です。どんなに仕事が好きでも、仕事とプライベートのオン・オフを切り替えて、ワークライフバランスを整えることが大切です。ワークライフバランスが乱れることで、精神面・健康面に不安が生じることがあります。

▼考えられる原因

  • 始業・終業時間がはっきりと決まっていない
  • 家に仕事を持ち帰っている
  • 仕事とプライベートの両立が難しい など

7.年齢に対する不安

7つ目は、年齢に対する不安です。特に、ミドル・シニア世代は年齢について不安を抱える方も多いと思います。定年退職が視野に入り、今の仕事をいつまで続けるのか、転職するのかなど進退に関する悩みも増えます。

▼考えられる原因

  • 退職後の貯蓄・生活が心配
  • いつまで働けるのか分からない
  • 定年後に何をするか決まっていない
  • 健康面で心配事がある など

仕事の不安を解消するためにできること

虫眼鏡を見つめるサラリーマンたち

仕事の不安を解消するうえで大切なことは、不安の原因を明確にすることです。「なぜ不安を感じる必要があるのか」「どうしたら不安を取り除けるか」を客観的な視点から冷静に考える必要があります。

また、自分一人で考えるのではなく、さまざまな視点からのアドバイスを得ることで不安の解消につながることもあります。ここからは、仕事の不安を解消するためにできることを3つ紹介します。

1.不安の所在を明確にする

はじめに、不安の所在を明確にしましょう。自身の考えや仕事の不安を書き出すことで、その原因となっている事柄が可視化され、気持ちを整理しやすくなります。

何に対して不安を感じているかが分かれば、解消方法を見つけやすくなるのではないでしょうか。

2.信頼できる相手に相談する

次に、信頼できる相手に相談することも大切です。不安を抱え込んでしまう方は、友人や家族、上司など、信頼する相手に自身が抱えている不安を相談してみましょう。誰かに吐き出すことで不安を抱えていた気持ちが楽になることもあります。

また、身近にあなたと同じような状況を経験したことがある人がいれば、経験談を聞くことで不安解消のヒントを得られるかもしれません。

3.プライベートを充実させる

人に相談するのが難しいという方は、自分の時間を大切にしてプライベートを充実させるのもおすすめです。仕事の不安を長い間抱えてしまうと、心が疲れてしまい、ネガティブな思考になりがちです。

不安を全て解消することは難しいかもしれませんが、自分の時間を大切にすることで心のリフレッシュにもなり、新たな気持ちで仕事にも向き合えるのではないでしょうか。

4.専門家に相談する

身近な人に相談するのは気が引けるという方は、産業医やカウンセラー、キャリアアドバイザーなどに不安を打ち明けてみるのはどうでしょうか。仕事やキャリア相談の専門家に話すことで、客観的な視点から冷静な意見をもらうことができます。

また、自分では気づけなかったポジティブな要素に気づいたり、今後のキャリアプランに対するアドバイスをもらえたりする可能性もあります。

転職を決断したらしておいたほうがよいこと

パソコン作業する私服のミドル男性

信頼できる相手や専門家に相談しても仕事の不安が解消されないとき、不安の所在が人間関係や職場環境など、自分の力だけでは解消できないところにある場合は、転職するのも一つの方法です。

しかし、ミドル・シニア世代は若手社員に比べて「転職のハードルが高くなる」といわれていることもあり、転職を選択肢から除外している方もいるのではないでしょうか。そこで、ここからはミドル・シニア世代が転職を成功させるために、やっておいた方がよいことを2つ紹介します。

1.自身の市場価値を理解する

自身のスキルや専門性、経験などを明確にしたうえで、それらが市場でどのくらい評価されているかを確認しておくことが大切です。ミドル・シニア世代向けの求人情報に記載されている要件を確認しつつ、どのようなスキルや経歴にニーズがあるのかをリサーチし、自分自身の強みと足りない部分について理解しておきましょう。

また、転職エージェントやキャリアアドバイザーなどを利用することで、転職の専門家から客観的に評価してもらう方法もあります。

2.異なる業種・職種にも目を向ける

これまでの経験から“ポータブルスキル”を持っているミドル・シニア世代の方も多いのではないでしょうか。ポータブルスキルとは、職種の専門性にかかわらず、異なる業種や職種でも活かすことができるスキルのことです。

これまでに経験のある業種・職種だけではなく、コミュニケーションスキルやスケジュール管理スキル、予期せぬ状況への対応力など、自身のポータブルスキルを活かせる異業種・異職種にも目を向けることで、選択肢が広がる可能性もあります。

仕事に関する不安はCanWillへ相談を

仕事に関する不安を抱えている場合は、不安の種類や原因を特定することで、解消への糸口を見つけることができます。また、不安を一人で抱え込まずに信頼できる相手に相談することも大切です。

それでも不安が解消されない場合や、身近な人に相談しづらい場合は、専門家の助けを借りることも考えてみましょう。産業医やカウンセラー、キャリアアドバイザーなど、プロの意見を聞くことで、より客観的かつ効果的な解決策を見つけることができます。

CanWill』はミドル・シニア世代のためのキャリア相談サービスです。仕事の不安の解消のために転職を考えている方、自身の市場価値を把握して業種・職種を絞りすぎずに転職活動をしたい方はぜひご相談ください。

CanWillとは

『Can Will』では、第一線のキャリアコンサルタントが、ミドル・シニア世代のあなたの強みや志向を掘り下げて、納得感の高いキャリア相談を行っています。 「転職すべきか、今の会社で働き続けるべきか?」、「自分の強みが分からない」、「職務経歴書の書き方が分からない」、「自分の市場価値について客観的な評価ほしい」。 このようなキャリアに対するお悩みやモヤモヤがありましたら、ぜひ一度『Can Will』のキャリアプロフェッショナルにご相談ください。