希望の年収?働き方?現実離れしないキャリアプランの立て方と例文集
この記事ではキャリアプランの立て方と面接で活用できるキャリアプランの例文を、職種や性別、ポジション、年代別にご紹介します。
キャリアプランとは?
キャリアプランとは、あなたが3年後、5年後、10年後にどんな仕事や働き方を求め、それを具体的な行動に落とし込むための中長期計画です。あなたのキャリアプランと転職先とでミスマッチが起きないようにするために、面接でよく受ける質問のひとつです。
キャリアプランが明確な人のほうが、人生の目標に対してまい進できる力を持っていると評価されやすいので、あいまいな人よりも内定の確率は上がります。未来のことは正直分からなくても、根拠がなくても自信を持って説明できるほうが評価されます。
キャリアプランの立て方
キャリアプランを考えるときには、年齢軸と時間軸を意識しながら作成するといいです。例えば20代であれば抽象的なキャリアプランでもいいですが、40代になればこれまでのキャリアに沿った、より具体的なキャリアプランでなくてはなりません。
また3年後と10年後のキャリアプランを比較した場合に、3年後は近い未来になるのでより具体性が求められますし、10年後は遠い未来なので、抽象的であってもいいと思います。もちろん遠い未来であっても明確なキャリアプランが立てられるのであれば、そちらのほうが評価は上がります。
但し、現実離れしたあまりに大きすぎる目標をキャリアプランにしてしまうと、具体性に欠けてしまい印象が悪くなってしまうので、年齢軸と時間軸を意識すると現実離れが起きにくくなります。ここからは現実的な職種別のキャリアプランの例文をご紹介します。
営業職のキャリアプランの例文
入社から3年後には、営業としてリーダー的なポジションで仕事をしたいと考えています。それまでの3年間は御社の商品やサービスの深堀りに専念し、いずれはクライアントに対して具体的な提案ができる営業職になりたいと思っています。
新規の顧客獲得や売上目標の到達は当然ですが、自分にとってのキャリアアップが、会社や顧客に対してもプラスに働くような営業を目指していきたいです。5年後には、そうした経験を後輩たちに伝えていけるようになりたいです。
営業活動と同時に、クライアントのニーズを引き出すヒアリング能力と会社に対してのメリットを忘れない交渉力を身に付けるために、能力を高めるトレーニングや社内研修にも積極的に参加できればと思っています。
専門職のキャリアプランの例文
これまでの専門職は、個々のエンジニアが特定の分野で専門性やスキルを高めていればいい時代でした。しかし今はテクノロジーが進化して、システム開発に求められる要件が複雑化しています。開発工程においてもライブラリやフレームワークなど効率化が進んでいるので、5年後にはどんなフェーズにでも対応できるフルスタックエンジニアになりたいと思っています。
女性のキャリアプランの例文
プライベートでは3年前に結婚し、いずれは出産や育児のライフイベントがやってくると思います。夫も育児休暇を取得する予定ですし、家事や育児の役割分担をしっかり行って、夫婦ともにキャリアアップを目指す話し合いをしたばかりです。
将来子どもができたときは、育休制度を利用して職場復帰したいと考えています。そうした未来のライフイベントを考えたとき、会社にとって自分にとって今から何をやっておくべきか、逆算しながらキャリアアップを目指します。
管理職のキャリアプランの例文
前職ではチームメンバーのモチベーションを引き出しながら、部署としてのビジョンを掲げて、リーダーとして仕事を牽引してまいりました。入社後はリーダーとしての役割に加え、働きやすい職場環境やコンプライアンスにも配慮したチームを作りを行っていきます。
40代のキャリアプランの例文
在籍年数も長くなり、会社の業務を一通り経験してきました。管理職としての役割を期待されていますが、現場の感覚を忘れてはいけないと思っています。プレイングマネージャーとして、若手の人材育成をしながら、これまでの業務フローの見直しや効率化を進めて、働きやすい職場環境を整備していきたいと考えています。
キャリアプランに年収を書き加えてみる
転職の面接や社内の昇進面接のために使うキャリアプランではなく、あくまで自分自身の指標として、年収を書き加えたキャリアプランを作成してみてもいいでしょう。
自分の考えるキャリアアップを達成したとき、年収がどれくらいあれば納得がいくかを考えて、キャリアプランに書き込みます。キャリアアップを年収アップと考えている方が多いためです。
具体例として、年収1000万円を稼ぐ仕事や職業とキャリアの築き方でご紹介した40代女性の話を参考にしてみてください。少し極端な例で本来のキャリアプランの考え方とは異なるものですが、年収アップは自分のキャリアを形成するうえで、強いモチベーションになるはずです。
数年に1回、自分の作成したキャリアプランと現在の年収を比較しながら、どのくらい乖離があるのかを確認してみるといいでしょう。自分の思い描く年収に達していない場合、キャリアプラン自体を修正したほうがいいかもしれません。
20代、30代に作成するキャリアプランには年収を指標として書き入れてもいいのですが、40代以降は右肩上がりの年収を想定しづらい時期になってきます。在籍している会社でそのまま働いていれば、希望する年収を達成できるのであれば問題ありませんが、そうでない場合は年収を書き込まずに基本のキャリアプランに立ち返ったほうがいいかもしれません。