グローバルで活躍したい人のキャリアプランと40代からのキャリアチェンジ

グローバルで活躍したい人のキャリアプランと40代からのキャリアチェンジ

少子高齢化が進み多くの市場がシュリンクしつつある日本ではなく、グローバルで活躍したい人もいます。一方で企業側も海外で事業を拡大したいのにグローバル人材の採用ができていないために、うまくいかない現状があります。

2017年の総務省の調査によると、海外事業に必要な人材について「不足」と答えた会社が174社(17.8%)、「どちらかといえば不足」と答えた会社が516社(52.7%)もあって、約7割の企業が人材不足を感じています。

この記事ではグローバルで活躍する人材はどんなキャリアプランを立てているか、また40代以降のキャリアチェンジの可能性についても考えていきます。

グローバルなキャリアプランは入社時から立てているのか?

グローバルで活躍したいと考える人のキャリアプランはいくつかあって、例えば初めからグローバルで活躍したいと考えて、就職先も世界的にビジネスを展開している会社を選ぶ人もいれば、たまたま入社した会社がグローバルで展開している企業で、働いているうちに海外で仕事をするチャンスが生まれ、自分のキャリアプランに変化があるケースもあります。

いずれのケースも日本企業で働く人のキャリアプランとは違っていて、特に語学スキルのレベル設定が違います。3年後には日常会話レベルではなく、ビジネスレベルまで語学スキルを高めるなど、明確なキャリアプランを立てます。

また日本に居れば生まれながらにして持っている商習慣や文化についても、グローバルで活躍するのであれば国ごとに身に付けておかなければビジネスが成立しない可能性もあります。交渉の場で日本人の感覚のまま上司と相談しますと言ったら、交渉が打ち切られたなんて話もあります。

ドメスティックな環境だけで考えるキャリアプランと違って、その国の文化、商習慣、語学スキル、コミュニケーションスキルなど、グローバルで活躍するための新たな軸をキャリアプランの中に入れておかなくてはいけません。また1つの国だけでなく、多くの国で活躍するグローバル人材になるならば、国別にキャリアプランが自然と出来上がります。

グローバル人材のキャリアプランはアップデートが激しい

日本で働く以上に、グローバルで働く人材には刺激的な毎日が待っています。これまでの自分にはない価値観が日々生まれてくるので、日本で仕事をしているときと比べて、キャリアプランのアップデートの機会は圧倒的に多くなります。3年後、5年後、10年後のキャリアプランが立てづらくなるほど、新しい価値観が生まれます。

グローバル人材として活躍するためのキャリアプランを立てるとき、あまり遠い未来のキャリアプランは意味がないかもしれません。想定していない人との出会いやビジネスチャンスなど、大きな軌道修正を伴う未来が待っているかもしれないからです。

日本国内は人口減少が止まらず、多くの産業が成熟しています。これから成長が見込まれる業種は数少ない中で、グローバルで考えれば伸びるビジネスは山ほどあります。特に新興国では急速な経済成長を目の当たりにでき、またとないビジネスチャンスが転がっていて、その中で働くことは自分の成長にもつながります。

グローバルで活躍したいと考えている人は成長意欲が高いので、文字にしていなくても自分の思い描くキャリアプランをだいたい持っていると思います。とはいえ会社に所属している以上は、どの地域で働いていようがその会社に貢献する必要があります。

アップデートの激しい自分のキャリアプランと会社が望むキャリアプランとの照合作業を常に行っておかないと、ズレがどんどん大きくなってしまいます。もしキャリアプランにズレが生じるようなら、転職も視野に入れておかなければなりません。

40代からのキャリアチェンジの可能性

40代になっても海外で働きそのまま住み続けるのか、あるいは日本に帰って働くのか、早めに将来のキャリアについて考えておきたいところです。

グローバルに活躍する人材自体が稀有ですし、語学が堪能であれば転職の壁をあまり意識せずに、40代以降の転職もしやすいと思います。なぜなら冒頭でご紹介したデータのとおり、海外進出したくても人材が確保できない企業がたくさんあるからです。

40代以降の転職は、転職エージェントの登録自体が難しくなるのと、仮に登録できたとしても登録期間が終了してしまって、転職活動が長く続けられなくなる場合もあります。

しかしグローバルな人材であれば、転職エージェントの登録もクリアできると思います。あとは日本の転職市場において、自分がどれだけの市場価値があるのかを見極めてみるといいでしょう。焦らず、じっくり自分にあった転職先を選べるアドバンテージがあります。

こうしたアドバンテージをもって40代を迎えられるメリットを存分に生かして、転職してもいいですし、キャリアチェンジをしてセカンドキャリアの道を歩んでもいいでしょう。特にビジネスレベルの語学スキルは、職種や業種に関係なく重宝されるスキルの一つなので、年齢に関係なく新しい仕事にチャレンジできます。

CanWillとは

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