転職の相談を上司にするべきか悩んでいる人へ

転職の相談を上司にするべきか悩んでいる人へ

転職の相談を上司にすべきかどうか、悩んだ経験はありますか?

上司に相談するタイミング次第で、自分の転職やその後の人生に大きな影響を与えます。ここでは2つのケースを、ご紹介します。

なんとなく転職を考えていて上司に相談するケース

強い意思がない状態で、なんとなく転職について上司に相談する場合、ほとんどのケースで引き止めにあうと考えたほうがいいでしょう。部下がなんとなく転職の相談に来たとき、上司は2つのことを考えます。

ひとつは、相談に来た部下を思いやるケースです。部下が抱える業務範囲が広すぎる、頑張っているのに評価されず昇進もしない、残業が多すぎて負荷がかかっているといった仕事の相談に対して、上司ひとりの裁量で解決できる場合と、さらにその上の役員などに相談して、あなたの悩みを解決しなければならない場合があります。

上司への相談によって、自分の処遇や業務内容が改善される場合もあります。しかし、処遇が改善されず、あなたの転職の意思だけが直属の上司だけでなく、その上の役員や他部署のマネージャーなどに知れ渡る可能性もゼロではありません。

もちろん転職の相談が会社に知れ渡ったとしても、実行に移さなければ問題はありません。但し、上司に相談したタイミングと大きなプロジェクトのアサインが重なっている場合や、昇進や評価の時期と重なってしまうと、いずれ転職するかもしれない人という扱いになる可能性があるので、自信を持って推薦できずに、むしろリスク要因と捉えてしまうかもしれません。

2つ目は、退職時期の引き延ばしをしようと考えます。

部下であるあなたが今、会社からいなくなってしまったら、あなたの仕事を誰に任せるべきか考えなくてはなりません。場合によっては人事に相談して、新規採用の募集をする必要もあります。もちろん転職の相談には乗りますが、すぐに辞められることのないよう、とりあえず引き止めておいて時間を稼ぐ場合もあります。

なんとなく転職の意思がある状態で上司に相談すると、あなたのことを考えつつも、自分の部署のことや会社のことを同時に考えています。

転職先がすべて決まってから上司に相談するケース

「ちょっとご相談したいことがあります」といって、上司を呼び出します。黙って辞表を提出し、「何月何日付けで辞めさせてください」と伝えます。この状態で相談すると、引き止めはしますが基本は部下の意向どおりに進めるしかありません。

ただ、内定をもらっていても、転職するかどうか悩んでいるのであれば、信頼できる上司なら思い切って相談してみるのもありです。それだけ大切なことを上司に伝えれば、実は昇進を考えていたとか、大きな仕事を任せる予定だったとか、上司が考えているあなたのプランを教えてもらえるかもしれません。

信頼できない上司の場合は、なんとなく転職を考えているときに上司に相談するのと変わりません。時間を引き延ばして、業務の引き継ぐ相手を考えます。場合によっては、必要以上に引き延ばしをされるかもしれません。

転職の相談は、本当に信頼できる人以外には相談しないほうがいいです。

転職先は上司に伝えるべきか?

転職が決まったあと、転職先を上司に伝えるべきかどうかで悩む人がいます。

転職先を上司に伝えることで、自分自身にメリットがあるのなら伝えればいいですし、全くメリットがないなら伝える必要はありません。上司や同僚は、あなたがどの会社へ転職するかに興味がありますが、伝えなくていいです。

メリットとは、会社を辞めたあとも上司や同僚と付き合いを続けるかどうかで考えます。仕事上でつながっておけば、あとあと自分の仕事や次の転職に役立ったり、人間的にお付き合いを続けたいと思ったりするのであれば、転職先を伝えましょう。

CanWillとは

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