転職先がすぐ決まる50代と決まらない50代との小さな差
50代はプライドが高い、過去のキャリアに固執している、柔軟性に欠けるなど、何かと世代のイメージだけでネガティブに見られがちです。とはいえ、転職先がすぐ決まる50代もいれば、なかなか決まらない50代がいるのも事実。
転職先が決まらない代表的な理由にはあがってこないものの、これら3つの「地味な」スキルが同世代のライバルとの差になるというお話です。
オンライン会議ツールは使いこなせるか?
新型コロナウイルスの影響で、ZoomやMicrosoft teams、Google meetなどオンライン会議ツールを使う機会が増えました。オンライン会議中に、ミュートやチャット、画面共有やホワイトボード機能など、使いこなすことはできるでしょうか?
20代、30代の社員と比べると、50代社員は最新ツールを使えないと思われがちです。しかし、年齢や性別は関係なく、使う機会が多かったり、好奇心があったりすればなんとかなります。
面接でオンライン会議ツールの質問は出ないかもしれませんが、入社後に必要になるスキルです。急速に広がった最新ツールについていけている50代というだけで、ライバルと差が生まれます。
ビジネスチャットツールは使いこなるか?
ビジネスチャットツールのSlack、Chatwork、Microsoft Teamsなどの利用経験はありますか?
ビジネスチャットツールは、ある程度のタイピングのスピードが求められます。環境によっては、スマートフォンやタブレットでフリック入力をする場合もあります。
メールのやりとりなら普通にできると思っていたところに、ビジネスチャットツールがコミュニケーションの主流になっている会社やプロジェクトもあります。こうしたツールを使いこなせると、他の50代と差がつきます。
定番のPCスキルはマスターしているか?
定番のPCスキルである、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)を高いレベルで使いこなせるでしょうか?50代になるまで、避けて通ってきた方もいるのではないでしょうか?最新のオンライン会議ツール、ビジネスチャットツールほどではありませんが、今でも当たり前に求められる定番のスキルです。
地味だがコミュニケーションツールは大切
50社、100社と応募しても転職先が決まらないから、履歴書や職務経歴書を見直そう、面接の練習は、50代の転職希望者の誰もが行う対策です。しかし、ビジネス上必須なコミュニケーションツールまで、発想が及ぶ方はそう多くはないはずです。
転職先で当たり前に使用しているコミュニケーションツールを知らない、使えないというだけで、若手社員が50代社員に基本スキルまで教えなければならないと思われ、失望されます。一方で、こうしたツールを使いこなせるスキルを持っているだけで、50代でも若いな、頑張っているなと、思わぬところで評価される場合もあります。
これから先も、50代がスタンダードとして使ってきたビジネスツールは、次々と新しい便利なツールに変わっていくでしょう。そんなとき、時代の流れについていく自信はあるでしょうか?年齢や性別は関係なく、あくまでビジネスを効率よく、円滑に進めるために必要なツールなのです。
転職先がすぐ決まる50代のライバルは、こうした地味な基礎スキルをしっかり持ったうえで転職活動に臨んでいます。スキルの上では小さい差かもしれませんが、転職で成功するためには意外と侮れない部分でもあります。
時代に対応していく柔軟性を持ちながら、キャリアの可能性を広げていきましょう。小さな積み重ねをしていくことで、転職先がすぐ決まる人になれます。