転職エージェントにむかつく2つの理由

転職活動中に、転職エージェントをキーワードにしてネットで検索すると、なぜか「むかつく」というワードが出てきます。なぜ転職エージェントに対してむかついてしまうのか？　主に2つの理由が考えられます。

転職エージェントの態度がむかつく

転職エージェントの態度にむかつく人がいます。

むかつく理由を掘り下げると、自分は人生をかけて転職活動をしているのに、ちっとも親身になって相談に乗ってくれないと感じてむかつくのです。冷静になって、転職エージェントの会社に所属するキャリアコンサルタントがどういう立場にあるか考えてみましょう。

個人で転職エージェントを経営しているケースもありますが、多くのキャリアコンサルタントは会社に所属する会社員です。転職希望者と同様、目標が与えられ、その目標をクリアできるかどうか、上長からプレッシャーがかかっています。会社として売上が必要ですし、転職に成功した実績を作らなければ登録者は増えません。

一方でクレームになるようなサービスの提供をすると、自分自身の評価を下げるので、転職を希望する人を無下には扱えません。こうした微妙な立ち位置の中、決められた時間で成果を上げるためには、転職成功率の高そうな人に時間を割いてサポートするのは、やむを得ないことかもしれません。

もちろん採算度外視で、親身に相談に乗ってくれるキャリアコンサルタントもたくさんいますが、転職を希望する側が過剰に期待しすぎたり、人生を背負ってもらうくらいのイメージでいたりすると、そのギャップにむかつくケースもあると思います。

的外れな仕事や職種を勧めてくるからむかつく

キャリアコンサルタントから、自分のキャリアと全く違った仕事や職種を紹介されることがあります。

何もわかっていない転職エージェントだと思う前に、2つの視点で考えてみてください。ひとつは転職エージェントが、あなたのスキルを全く理解しておらず、的外れな職種や業種を勧めてくるケースです。これでむかつくのはやむを得ません、新しいキャリアコンサルタントにチェンジしましょう。

もう1つの視点は転職エージェントにしか分からない、あなたが全く気づいていない仕事の適性を見て、異業種や異職種を勧めてくるケースです。あなたの希望する職種を勧めてくるのが転職エージェントの仕事と思うかもしれませんが、そこでむかつくのではなく、自分にその可能性があるのかもと考えてみるといいと思います。

キャリアコンサルタントとやりとりをしていれば、あなたのスキルやキャリアを理解しているかどうかはすぐにわかります。この人自分のことを分かっているかもと思うのなら、求人の提案を断るのではなく、試しに応募してみるくらいの寛容さを持ったほうがいいです。転職エージェントから紹介された求人が自分の天職になる、なんてこともあるかもしれません。

転職エージェントにむかついている暇はない！

どんな転職エージェントにも必ず相性があります。自分の人生に大きく関わる転職活動なので、親身になって欲しいと考えるのが本音だと思います。

一方で転職エージェントが抱えている登録者はたくさんいて、あなただけをサポートしているわけではありません。あなたは転職活動で他のライバルと争っているのと同時に、キャリアコンサルタントが抱えている他の転職希望者とも戦っているような状態です。

転職エージェントにむかつくエネルギーがあるのなら、そのエネルギーは転職活動にぶつけましょう。今の会社の仕事や人間関係と、転職エージェントへのむかつき、どちらのほうが大きいですか？　おそらく前者のほうが大きいから、転職活動を続けているのだと思います。転職エージェントにムカついている暇はありません、前を向いて転職活動をしましょう！