職に困らない資格と手に職をつけることは同じ?
手に職をつけることへの意識は、男性よりも女性のほうが高いように思います。理由は出産や育児など仕事のブランクが生じやすいことに加え、未だに男性並みの収入を得るためにはスキルや資格が必要になるケースもあるからです。
改めて、手に職をつけるとはどういう意味なのか? 資格さえ取得してしまえば職に困ることはないのかについて、考えていきます。
手に職をつけるとは?
「手に職をつける」の定義を、仕事に就くための必要な資格や技術を習得することとしてしまうと、間違いではありませんが意味が少し違うように思います。むしろ手に職をつけた人は、自分のスキルだけでお金を稼いで生計が立てられる、食べていけると定義したほうがより現実的です。この前提で、職に困らない資格について考えていきます。
女性が活躍する手に職のある資格とは?
例えば保育士、薬剤師、教師、ケアマネジャー、社会福祉士、介護福祉士、看護師、美容師、士業(税理士、弁護士、司法書士など)の資格保有者は、女性が多く活躍しています。
ある女性看護師さんと転職について話したのですが、彼女曰く「就職先さえ選り好みしなければ、基本的にはどこかの病院に100%転職できるし、病院以外にも介護施設などの転職先もある。食いっぱぐれのない資格」と言っていました。
分かりやすい例としてご紹介しましたが、本当に手に職のある資格とはこういうケースを指します。一方でTOEIC990で満点を取っていたとしても必ず転職先が見つかるわけではないですし、簿記2級の資格を持っているからといって資格保有者は他にもたくさんいるので、必ず採用しようとはなりません。
看護師さんの話は会社員にとっては驚くべきことで、どんな会社からも採用されるスーパースキルを持った会社員を、わたしは見たことがありません。
職に困らないようになるために資格を取っておこうと考える人はいますが、仕事に結び付けられるどうかは資格の種類にもよりますし、個人の営業力にもよります。職に困らない資格について考えてきましたが、手に職のある状態になるには必ずしも資格は必要なのでしょうか?
手に職のある仕事=資格保有ではない
スキルだけで食べていける=資格の保有と考えがちですが、必ずしも資格がなくてもその人にしかない専門性があって、仕事の依頼が舞い込むようなら、それは手に職のある仕事といえます。
例えば独自の感性で文章を書く力があって、小説や脚本を書いて生計を立てている人がいます。また絵の才能があって、好きなイラストをSNSで発信し続けていたら、イラストレーターとしての仕事増えて、食べていけるようになった人もいます。動画編集や集客する力のあるYoutuberだって、資格は必要ありません。
このように資格がなくても、手に職をつけて生計を立てる方法はたくさんあります。
手に職のある仕事はプロの仕事である
小説が好き、イラストが好きなだけでは、もちろん食べてはいけません。趣味の世界で終わってしまう人もたくさんいますし、副業程度のお金は稼げていても、生計を立てられるまでに至らない人もいます。
本当に手に職をつけるようになるためには、コツコツ実績を積み上げていくしかありません。例えば文章を自分のブログだけで発表するのではなく、商業出版を目指して著者になればプロとして認められる第1歩になり、執筆の仕事も増えていくでしょう。イラストも雑誌等で使われ始めると、次の仕事が数珠繋ぎで増えていく可能性もあります。
稼ぐ力をつけるために、職に困らない資格を取得する方法もありますし、資格がなくとも実績を積み上げて稼ぐこともできます。あなたはどちらの道を選びますか?
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