SaaS営業への転職と今後の市場価値とは?
人気が高まっているSaaS営業ですが、そもそもSaaSとは何なのか? どういった仕事内容なのか? を今後のSaaS市場動向と合わせてご紹介していきます。
SaaSとは?
SaaSは「Software as a Service」の略で、「サース」や「サーズ」と呼ばれます。インターネットを通じてソフトウェアを利用できるサービスを提供することで、例えば企業内グループウェアを提供しているサイボウズなどが有名ですし、他にもgoogleが提供するGmailもSaaSのひとつと言えるでしょう。
従来であればクライアント企業にあるサーバー上でソフトウェアを稼働させるためにプロジェクトが組まれ、メンバーがカットオーバーまで常駐するケースが多くありました。SaaSは企業側でサーバーを構築してソフトウェアを稼働させるので、フルスクラッチやハーフスクラッチのシステム構築と比較して、安価で導入期間も短くなりました。
SaaSは特定のプロダクトに対し、毎月決まった金額を支払ういわゆるサブスクリプションモデル(月額課金型)のビジネスなので、従来のシステムのように導入したら終わりではありません。そのため、これまでのシステム系の職種と違います。
SaaS企業の職種
SaaS企業にはマーケティング部隊、インサイドセールスとフィールドセールスと呼ばれる営業部隊、そしてカスタマーサクセスの職種があります。
SaaS営業に限定するとインサイドセールスとフィールドセールスになり、インサイドセールスとは内勤営業(電話やメール、オンラインなど)を指します。対してフィールドセールスは、対面での営業が中心となります。
従来の日本型の営業であれば、自分で顧客を探してきて、アポを取って、最後の取引が終わるまでひとりですべて行わなくてはなりませんでした。しかしSaaS企業ではこれらが分業化されるため、自分の仕事に特化しやすくなりました。
SaaS営業の市場価値とは?
One Capital株式会社のプレスリリースから、SaaSの日本における市場規模が読み取れます。
日本の企業向けソフトウェア市場は約10.8兆円あり、世界で2番目に大きな市場です。しかし、SaaSの普及率は8%程度にとどまっています。これが世界と同水準(23.7%)となった場合、日本のSaaS市場規模は2.6兆円程度まで引き上げられることになります。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000061145.html
今後もSaaS市場の成長が見込まれるため、企業側は人材の確保が急務と言えます。またSaaS営業への転職はこれまでの営業職とは違って、マーケティング部隊との連携機会も多くなるため、マーケティング職への転職など、SaaS業界だけの転職に限らず、幅広い職種への転職が可能になります。
また外資系のSaaS、スタートアップのSaaSなど様々な企業が参入しているため、転職市場の貴重な人材として活躍の幅が期待されます。社員数が少ないSaaS企業であれば複数の職種をこなす場合もありますが、それも将来のキャリアにはプラスに働きます。
転職市場の価値は、ビジネスマーケットの大きさとそのマーケットに見合った人材の数のバランスがひとつの要素になると思います。SaaS営業はこれから成長が見込まれている割には、経験者がまだまだ不足しているのが現状です。人材不足ということは、人材獲得のために年収は上がりやすくなりますし、企業側も年収交渉に応じてくれる可能性が高いです。
システムの世界は技術革新のスピードが速いので、旬のうちに仕事に就くことも大切かもしれません。
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