転職の年収交渉しやすい会社とそうでない会社がある
ほとんどの方が、転職活動中に企業や転職エージェントを通じた年収交渉を経験していると思います。
しかし、年収交渉で自分の希望する額に到達できる確率はそう高くはなく、現状維持や数十万円程度の年収アップしか実現できないケースも多くあり、転職という年収大幅アップのチャンスを逃してしまいがちです。
転職の年収交渉における心理状態とは?
転職先と年収交渉をする際に、どんな気持ちになりますか? おそらくこのような気持ちで、年収交渉に臨むはずです。
- 入社後の昇給はたかが知れているので、転職時の年収交渉をしっかり頑張りたい
- 自分の市場価値は、しっかり年収で評価してもらいたい
- 年収交渉をする中で、会社の昇給や昇進についての情報を得たい
- 複数の会社から内定をもらっているので、どの程度自分に価値があるか年収交渉してみたい
- せっかく転職エージェントがいて年収交渉をしてくれるのだから、自分の希望はしっかり伝えておきたい
一方で年収交渉をしないと判断する場合、次のような理由があるかもしれません。
- 年収交渉したにも関わらず、仕事で期待されたパフォーマンスを発揮できなかったらどうしよう
- 応募したときに希望年収を伝えているので、もう交渉の余地はないだろう
- 交渉しても会社の年収テーブルは決まっているのだから、劇的な年収アップは望めないだろう
- 年収交渉し過ぎると、人事に悪い印象を与えてしまうのではないか
- 高い年収に見合った、大きな仕事を任されてしまうのではないか
せっかく厳しい転職活動を勝ち抜いて内定をもらっても、最後に待ち受ける年収交渉でこのような考えが頭をよぎってしまうと年収大幅アップのチャンスを逃してしまいます。転職活動は、正式なオファーレターをもらうまでが活動と言えます。
入社後に年収交渉のことで後悔するかしないか?
年収交渉が終わり、無事内定が決まって入社したとします。転職先で1年が経ち、昇給額を見たときに「なんで転職したときに、年収交渉しなかったのだろう」と後悔する未来の自分が見えるようなら、後悔しないためにも入社前にしっかり年収交渉をしておくべきでしょう。
入社前に年収に納得して働き続けるのか、あるいは妥協したまま働くのかで、仕事に対するモチベーションは大きく変わります。なので年収自体はもちろん大切ですが、自分自身を納得させるプロセスとして、年収交渉をするのもひとつの考えです。もしも年収に納得していないと、また転職を繰り返してしまうかもしれません。
年収交渉しやすい会社としにくい会社がある
年収交渉しやすい会社としにくい会社があります。
例えば外資系企業への転職であれば、積極的に年収交渉してみましょう。本社のある国が年収に対してどのような考えを持っているのかを、ネットなどで調べておきましょう。例えば初めからある程度年収を高く提示する交渉が基本で、そこからディスカウントしていく国もありますし、自分で年収交渉をしっかりするのが当たり前な国もあります。
外資系企業は年収交渉しやすいですが、日系企業でも年収交渉しやすいケースがあります。
例えば面接の際に、どうしてもあなたを欲しがっていると先方の態度で分かる場合も、思い切って年収交渉してみてもいいかもしれません。また複数内定をもらっている場合も、他社の条件を明かすわけにはいきませんが、交渉の材料として使ってみるといいでしょう。
キャリアプランを考えたとき、何歳までにどんな仕事をしてどんなポジションになるかまで考える人もいますが、数は多くありませんが年収を具体的な数字目標にする人もいます。
面接対策よりもこの年収交渉のほうが大変かもしれません。それでも自分が年収に納得してないと仕事に弊害が出てしまうので、出来る範囲で年収交渉をしておきましょう。