40代からでもできる女性の仕事や資格で最も大切なこと

40代からでもできる女性の仕事や資格で最も大切なこと

通信教育を手掛ける株式会社ユーキャンが調べた、40代女性に人気のある講座ランキングベスト5を見てみましょう。

  1. 調剤薬局事務
  2. 医療事務
  3. 登録販売者
  4. 介護事務
  5. 食生活アドバイザー

国家資格から民間資格まで、たくさんの資格があります。40代女性が資格を取得し、仕事につなげていくうえで、どのような資格を選べばいいのでしょう?

目指す資格を3つに分類する

資格を大きく3つに分類すると、

  1. 求人票に「業務上必須」と記載されているレベルの資格
  2. 資格を保有していれば、業務上有利になる資格
  3. 誰にも認知されていない、仕事に直結しない資格

仕事上必須となる資格の例としては、医師や看護師などの医療系資格、士業と呼ばれる弁護士、司法書士、行政書士、一級建築士などの資格があります。これらは資格がないと仕事になりませんし、求人票に必須と記載されています。こうした資格は当然難易度が高いですし、40代女性が資格にチャレンジした場合、時間も労力もかかります。

難易度が高い分、リターンも大きく、ライバルが少ないので、資格にチャレンジする価値はあります。しかし、40代女性のライバルは、資格を保有しているうえに実務経験もあるので、資格だけ保有していても勝負にならない場合もあるのです。もちろん引く手あまたで食える資格である、看護師や介護職、保育士などは実務経験が不足していても、採用されるケースもあります。

難易度はそれほど高くなく、資格を持っていると業務上有利な資格はたくさんあります。例えば運転免許があれば、免許のない人と比べると行動範囲が広いと判断されますし、日商簿記2級以上を持っていれば、経理の仕事の最低限の部分はクリアできていると判断されます。他にもTOEICスコアで、英語のレベルが判断できます。

誰にも認知されていない資格の保有は、注意が必要です。例えば、IT系への転職を考えている方で、全く意味のない資格を保有し、履歴書に記載したとします。それだけで、IT業界のトレンドを理解していないと判断されかねません。

せっかく取った資格でも、履歴書に書いてネガティブな判断をされるケースもあるので、市場価値のある資格のみを履歴書に記載するようにしましょう。

40代からの資格保有と実務能力は直結しない

40代女性の資格保有者は、資格の有無よりもその資格を使って何ができるかのほうが大切です。

例えば、TOEICのスコアが700点を超えているからといって、海外の人とビジネスレベルの英会話ができる、テレフォンカンファレンスも問題ないかどうかは話が別です。スコアだけどんなによくても、ビジネスで使い物にならなければダメです。

わたしの元同僚の女性はTOEIC400点台で、英語の文章を書かせるとスペルのミスが多く心配になるほどでしたが、会話がめっぽう得意で、海外の得意先との納期調整や単価交渉などは全く問題ありませんでした。資格よりも実務ができる典型的な例です。

書類選考や面接の入口として、資格保有は大切です。しかし、その資格がビジネスで使えるのかどうかのほうが大切であり、無資格であっても、ビジネスレベルで仕事がこなせるのなら、そちらのほうが価値はあります。

40歳からでもできる仕事を得るために優先すべきこと

40代女性で資格に挑戦するのなら、今までの経験やキャリアの延長である資格や、これまでの経験がプラスに働くような資格を狙って勉強するといいと思います。子育てや介護のブランクを埋めるため、履歴書や職務経歴書の体裁を整えるためだけに資格を取得するのは得策ではありません。

40代という年齢的な面からも、自分が本当に好きなことに関連する資格に挑戦すべきです。また、稼ぐためだけのライスワークではなく、生涯にわたって資格を生かせるライフワークになり得る資格がベストです。

ライスワークはやりたくない仕事であっても、とにかく収入を得るために働き続けなくてはなりません。対してライフワークは、自分が本当にやりたいこと、実現したいことだけに集中して仕事をしていきます。

40代からでもできる仕事は何かと考えてしまうと、どうしても40代という年齢や女性という性別から仕事を選んでしまいがちですが、そうした条件をすべてリセットした状態で何がしたかったのかを1度真剣に考えてみてください。

40代後半に差し掛かると子育てが一段落する方は多いですし、高齢出産であっても保育園の忙しさからは解放されると思うので、できた自分の時間をどう使って何をするのかについては、40代後半になる前から考えておいたほうがライフワークは見つかりやすいです。

仕事や資格を探す以上に、実は自分のやりたいことを見つけるほうが難しいと思います。本当はやりたいことがあったのに、家庭や子育てを優先するあまり封印してきた思いをもう1度掘り起こしてみましょう。

例えば細かい作業と接客が好きでネイリストの道を考えていたけれども、子育てに集中したいからと30代前半で諦めていた方も、もう1度スクールに通い直してみて思い出すところから始めてもいいかもしれません。

たとえ自分のやりたいことがすぐに見つからなかったとしても、資格の勉強をしているうちに気づくこともあります。40代になり若い頃よりもフットワークが重くなっていると思うので、はじめの一歩を踏み出すことがとても大切で、行動しているうちに見えてくることもあります。

やみくもに資格を取得するのではなく、自分の好きなこと、やりたいこと、生涯の仕事に直結するような市場価値のある資格を選んで、資格に挑戦してみましょう。

CanWillとは

『Can Will』では、第一線のキャリアコンサルタントが、ミドル・シニア世代のあなたの強みや志向を掘り下げて、納得感の高いキャリア相談を行っています。 「転職すべきか、今の会社で働き続けるべきか?」、「自分の強みが分からない」、「職務経歴書の書き方が分からない」、「自分の市場価値について客観的な評価ほしい」。 このようなキャリアに対するお悩みやモヤモヤがありましたら、ぜひ一度『Can Will』のキャリアプロフェッショナルにご相談ください。