40代女性が未経験でも転職に成功するための7つの戦略

40代女性で、しかも未経験の転職は可能なのでしょうか？

企業が求める40代の多くは、ポテンシャル採用ではなく即戦力であり、当然これまでの経験やスキルが求められます。さらに40代の求人数は、20代、30代と比べて減少します。こうした転職市場において、未経験の40代女性が転職で成功を勝ち取るためには、どのような戦略を立てて臨めばいいのでしょうか？　7つの視点で、ご紹介します。

40代女性未経験を資格でカバーすべきか？

40代女性が未経験のハンデをカバーするために、資格を取得して履歴書や職務経歴書の空白を埋めたら、書類選考の通過率が上がると考えるかもしれません。

資格取得は、基礎知識がないと仕事にならない職種に転職する場合や、子育てなどブランク期間が長く、最新のスキルにアップデートする場合であれば意味があります。しかし40代女性に求められるのは即戦力なので、ただ資格を保有しているだけでは転職市場にたくさんいるライバルとの勝負には勝てません。

転職活動に関係なく、50代、60代になっても資格を生かせる長期的なキャリアで考えるのなら意味はありますが、転職活動を有利にするためだけの目的では、宝の持ち腐れになる可能性があります。

40代未経験でも転職しやすい職種を狙う

40代女性で未経験だからと転職を諦めるのではなく、未経験でも転職しやすい職種を狙って転職活動してみましょう。

例えば営業関連の仕事であれば、最初は自社商品やサービスを覚える必要はありますが、その先はコミュニケーション能力やコンサルティング能力のほうが重要で、営業未経験であっても能力を発揮できますし、未経験がハンデにならないケースもあります。また、医療事務や介護系、看護師、保育士などは、40代になっても転職できる事例があります。

個別企業をリサーチする前に、未経験でも必要とされる職種探しから始めましょう。

40代女性のライフスタイルにあった雇用形態を柔軟に考える

正社員ではなく、パートや契約社員であれば未経験の求人もあるので、転職の成功確率は上がります。パートや契約社員であっても、業界の専門用語や慣習は身に付きます。次の転職の際、正社員と同レベルのキャリアと判断されない可能性はありますが、業務経験が強みになり、全くの未経験とは思われないはずです。

40代女性で未経験であってもストーリーテラーでカバーする

40代女性が未経験の職種に転職する場合、その職種が未経験なだけで、これまでの人生経験が何かしら仕事とつながっています。子育てや地域の行事、PTA活動などをプロジェクトと考えたとき、ご自身はどんな運営をして、どのように関わりましたか？　プロジェクトがうまくいくためにやったこと、工夫したこと、苦労したことが必ずあるはずです。

そうした経験を、転職を希望する仕事や職種と関連するストーリーを作ってから、面接に臨みましょう。ストーリーの作り方次第では、未経験をカバーする大きな武器になります。

40代女性未経験の転職は厳しいという情報ばかり集めない

40代女性で未経験の転職は厳しいという情報は、ネットで検索すれば山のように出てきます。

しかし個別の企業単位で見ていくと、話は違います。例えば現在40代の世代だけ採用を絞っていたために、社員の年齢構成がいびつになっている会社があり、その世代だけの採用を考えている場合があります。あるいは誰かを採用しないと業務が回らないほど急募で、人材を探している場合もあります。

企業が人材を採用する理由は様々であり、採用する側があえて40代を希望している、女性を希望しているケースはあります。転職は厳しいという情報ばかりを集めていると、こうした条件の企業を見逃してしまうかもしれません。

未経験であってもとりあえず応募だけはしてみる

わたしは英語ができないと思っている日本人でも、外資系企業で働けるレベルではないけれども、誰もが中学校で英語を経験しています。日本語ができると自信満々の外国人が「こんにちは」しか話せなかったという逆のケースもありますが、経験のレベルの勘違いはよく起きます。

未経験といっても、その業界が未経験なのであれば、ベースとなる仕事のスキルはすでに持っているはずです。業界用語はいずれ身に付くものです。応募する側は未経験だと思っていても、コミュニケーション能力の高い人だから営業として採用しようと思われるケースもあります。

あるいは主婦としてブログやSNSで情報を発信していた経験があるなら、PCの基本スキルは最低限問題でしょうし、事務能力も高いだろうと判断されるかもしれません。未経験でも本当の未経験と判断されないかもしれません。

本当に何も知らない、全く何もできない未経験者を探すほうが実は難しくて、仕事と共通するスキルは、必ず何かしら持っているものです。多少勘違いするくらいで応募したほうが、意外と転職成功の近道になることもあります。

未経験の負い目から自分の評価を下げすぎない

転職活動中、連戦連敗が続くと、どこでもいいから内定がもらいたい、条件を妥協してでも仕事が欲しいという気持ちになりがちです。しかし、あなたが今入りたいと考えている会社は、自分の人生を犠牲にしてまで入る価値のある会社でしょうか？

40代未経験というハンデを背負いながらの転職活動は、とにかくパワーが要りますし疲れます。正直、気が滅入ることもありますが、家族や自分自身の人生は大切にしなくてはなりません。全くの未経験で歯が立たないようでしたら、キャリアコンサルタントや転職相談サービスに連絡して、活路を見出しましょう。

会社に雇われることだけに、集中し過ぎていませんか？　自分で起業する選択肢もあります。年齢や性別、未経験など、一切関係ありません。