40代は誰に転職相談をすれば本当の答えは見つかるのか?

40代は誰に転職相談をすれば本当の答えは見つかるのか?

転職相談をするとしたら、真っ先に誰を思い浮かべますか?

身近なところでは、家族や会社の同僚、学生時代や前の勤務先の友人や知人、客観的な意見を聞きたいならば、転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントなどが候補として挙げられます。

しかし、相談相手とあなたのこれからのキャリアとの利害が一致した人でないと、求めている本当の答えは得られません。いったい、どういうことなのでしょうか? また40代は誰に相談するといいのでしょうか?

転職相談する相手の立場を理解する

例えば、転職エージェントの会社に所属しているキャリアコンサルタントであれば、あなたという人材を企業に売り込んで、報酬を得ます。キャリアコンサルタント全員が社内成績に固執しているわけではありませんが、ひょっとするとあなたのキャリアを長期的な視点で考えずに、目の前の成績ばかりを追い求めているかもしれません。

家族の場合、嫁ブロックや夫ブロックに代表されるような、配偶者のキャリアチェンジを望まないケースもあります。夫の転職によって、家計が不安定になるのを恐れる妻、妻の転職によって家事や育児が増えるのを嫌がる夫など、自分にとって都合のいい転職のアドバイスをする人もいます。

友人の場合は、あなたにとってベストな転職先を見つけてあげたいと思う一方で、紹介する自分の立場についても考えているはずです。もし優秀でないあなたを紹介してしまったら、自分の信用に傷がつきます。本当にあなたが推薦できる人材であれば、喜んで転職相談に乗ってくれるでしょう。

玉石混交でリスクはありますが、ココナラやタイムチケットといったシェアリングエコノミーサービスは、あなたが払う報酬に見合った転職相談が受けられるかもしれないので、第三者の客観的な意見を求めるなら選択肢としてありでしょう。

転職可能な時期から相談相手を決める

転職相談する相手の立場を理解したうえで、次に転職可能な時期を考えます。

すぐ転職活動を始めたいのなら、転職エージェントに相談してみましょう。登録できれば、会社によっては求人を紹介してもらえる期間が限定されますし、転職活動の背中を自然と押される形になるので、ベストな相談相手になります。

転職活動に時間の余裕がある場合は、転職エージェントよりもシェアリングエコノミーサービスを利用してみるといいです。あるいは、友人知人とじっくり話す中で、自分のキャリアを見つめ直してもいいと思います。但し、友人知人からリファラル採用につながると、あっさり内定がもらえてしまう場合もあるので、長期で転職を考えている方は要注意です。

転職相談だけなく人生の視野を広げてみる

あなたが今抱えている転職の悩みは、自分が思っている以上に視野が狭いかもしれません。これまでの自分のキャリアに当てはめた転職をどうしても考えがちですが、異業種や異職種への転職や、もっというとフリーランスになったり、起業したりする方法も選択肢としてあります。

今まで読んだことのないジャンルの本を読んでみたり、YoutubeやTikTokなど動画を見たり触れたりする中で、自分にはなかった職業観や大きな気づきを得られる可能性もあります。誰かに相談しなくても、外部からの刺激で、やりたい仕事やなりたい職業が見つかるかもしれません。

40代になったら誰に転職相談すべきか?

40代で転職を考えている人は、誰に相談すべきでしょう?

可能であれば、50代以上の人生の先輩に相談してみるといいです。40代の転職のノウハウ等は転職エージェントやシェアリングエコノミーを通じて転職経験者などから教えてもらえるので、人生の先輩からは、40代が人生においてどういう意味を持つのかを相談してみてください。

自分より若い世代に転職の相談をすると、年齢が進むにつれ今よりも転職は厳しい、仕事が見つからないなど年齢の壁の話が多くなります。一方で人生の先輩から見れば、40代はまだまだ若いと感じていますし、40代でやっておくべきこと、自分がやっておけばよかったと後悔していることを教えてもらえます。

また40代を過ぎると転職活動が厳しくなるので、うまくいかない理由を年齢のせいにして落ち込みがちです。しかし人生の先輩から見れば、40代は気力も体力も十分で新しいことにチャレンジできる世代と考えるはずです。

年金支給開始年齢が65歳から後ろにずれていく可能性が高くなっているので、人生における働く時間はさらに長くなっていくと思われます。転職したあとの年収や福利厚生はもちろん大切ですが、長い職業人生をいかにして楽しむかを考えて、転職先を選ぶタイミングが40代だと思います。

またキャリアチェンジやセカンドキャリアについて、真剣に考え始める時期が40代です。目の前の仕事が忙しいかもしれませんが、健康で体が動く今の時期なら乗り切れます。50代になると病気になる人が増えてきますし、自分が思っている以上に活動範囲が狭くなります。

40代を超えると、何かを始めようと思っていても、体がついていかないケースが多くなるので、早めに動くことが大切です。人生の先輩方の後悔を直接聞く機会があったら、今すぐ動こうという後押しになるのではないでしょうか?

相談する相手によって、人生の視野は狭くもなるし、広くもなります。特に相談相手の影響を受けやすい人なら、誰に相談するかはとても大切です。誰に転職の相談をしようとも、最終的に決断するのはあなた自身です。

本当の答えが見つかるまで焦らず、でも頭の中で考えるだけでなく、とにかく行動に移してみましょう。誰かの一言によって、人生が大きく変わることはよくあります。

CanWillとは

『Can Will』では、第一線のキャリアコンサルタントが、ミドル・シニア世代のあなたの強みや志向を掘り下げて、納得感の高いキャリア相談を行っています。 「転職すべきか、今の会社で働き続けるべきか?」、「自分の強みが分からない」、「職務経歴書の書き方が分からない」、「自分の市場価値について客観的な評価ほしい」。 このようなキャリアに対するお悩みやモヤモヤがありましたら、ぜひ一度『Can Will』のキャリアプロフェッショナルにご相談ください。