合わない会社はさっさと辞める? 判断基準や決断の前にしたほうがよいこと

合わない会社はさっさと辞める? 判断基準や決断の前にしたほうがよいこと

30~50代のいわゆるミドル・シニア世代の方のなかには、「今の会社が合わない」と違和感を持ちながら働き続けている方もいるのではないでしょうか。

しかし、どのような理由でも、これまで勤めてきた会社を辞めると決断するのは簡単なことではないと思います。また、「合わない」と思いながらも、「辞めたい」と思うまでには至っていないという場合もあります。

そこで本記事では、会社を辞める際の判断基準や、会社が合わないと感じたときにしたほうがよいことを紹介します。「会社が合わない」とお悩みの30~50代の方はぜひ参考にしてください。

合わない会社はさっさと辞めるべき?

椅子に座り考えるビジネスマン

新卒入社して長年身を置く会社でも、中途採用で入社した会社でも、「自分に合わない」と感じるようになってきたのであれば、辞めて新しい環境に身を置くのも選択肢の一つです。

従来の日本であれば、「就職したら終身雇用が当たり前」という考え方が一般的でした。しかし、近年は終身雇用という考え方が徐々に形骸化してきました。キャリアパスを考えるうえで、退職や転職が珍しい選択肢ではなくなってきたといえます。

もちろん、今まで自分を育ててくれた会社に恩を感じて「貢献したい」と考えている場合や、「会社の方針は合わないけれど、上司や同僚とは気持ちよく働けている」という場合、退職や転職を検討する必要はありません。

しかし、自分の働き方に合う会社や、自分が共感できる方針を掲げている会社で働きたいのであれば、今の職場を辞めることを検討してもよいのではないでしょうか。

会社を辞める際の判断基準

悩める日本人女性

今の会社を「合わない」と感じる理由は人それぞれですが、理由によっては仕事を続けるという判断が望ましい場合もあります。ここからは、会社を辞めたほうがよいケースと会社を辞めないほうがよいケース、それぞれについて説明していきます。

会社を辞めたほうがよいケース

会社の方針や求める将来像など、自分の力で状況を変えるのが難しい部分で「合わない」と感じている場合は、会社を辞めて転職するのが望ましいといえそうです。ここでは、2つの例を紹介します。

自分のビジョンと会社のビジョンが合わない

自分が思い描いている将来のビジョンやキャリアパスが明確にあり、今の会社で働き続けてもそれが実現できる可能性が低い場合は、会社を辞めることを検討してもよいと思います。

会社が描いているビジョンと自分のビジョンに差異があると、やりがいを持って仕事をすることが難しくなる場合があります。「仕事に身が入らず成果も上がらない」と、負のスパイラルに陥ってしまう前に転職を検討しましょう。

心身に影響が出ている

「長時間労働を余儀なくされてずっと疲労が抜けない」「責任のある役職に就いていることによるストレスで身体に不調が出ている」など、心身に影響が出ている場合、休職するか辞めるかを検討しましょう。

特に、精神的な不調は周囲に気付かれにくく、重症化してしまうと回復に時間がかかる場合もあるため、早めの対策が求められます。

会社を辞めないほうがよいケース

以下で例に挙げるように、会社に対して多少の違和感を持っていても、場合によっては今の会社で働き続けるという選択肢が望ましいこともあります。

①状況が変わる可能性がある

仮に、あなたが業務の進め方に不満を抱えている場合、自分の頑張り次第で状況を改善できる可能性があります。不満を抱えていることに対する改善案を自らが提案することで、居心地がよく働きがいのある職場へと変化させられるかもしれません。

また、今すぐ辞めなくても、しばらく待てば状況がよい方向に変わる可能性もあります。例えば、新しい上司が赴任してきてから違和感を抱きはじめ、その上司が次の人事異動で直属の上司ではなくなるような場合がその一例です。

待遇や労働環境に不満がない

もしもあなたが、今の待遇や労働環境に不満がない場合は、会社を辞めずに状況を改善できる方法を探すのが賢明です。勤務時間や所属する部署などを変えることで、会社を辞めなくても状況をよい方向に変えられるかもしれません。

会社を辞めて転職する場合、今と同じ待遇や労働環境で働ける可能性を現実的に考える必要があります。特に、養っている家族がいる方は、転職によって一定期間年収が下がる可能性があることも考慮しなければなりません。

会社が合わないと感じたら

オフィスで働くビジネスマン

会社の方針や風土が合わないと感じたときは、「辞める」「辞めない」の選択をする前に、なぜ合わないと感じるかを自分なりに整理してみるのも一案です。

ここからは、会社が合わないと感じた場合にしたほうがよいことを3つピックアップして紹介します。

①合わないと感じる理由を言語化する

会社が合わないと感じ始める場合、最初は「なんとなく合わない」と理由が曖昧なこともあるのではないでしょうか。会社の何が合わないと感じているのか、その理由を言語化して明確にすることで、自分の考えや気持ちを整理しやすくなります。

その際、今後自分がやりたいことや挑戦したいことを同様に言語化して整理することもおすすめです。会社が合わないと感じる理由と、今後の自分のキャリアプランの両方を明確にして整理すれば、今の会社でそれを達成できるか否かを判断する際や、転職先を考える際の基準にできます。

会社や信頼できる相手に相談する

労働条件が合わないと感じる場合は、会社との交渉で待遇の改善を図れる場合もあります。また、希望すれば部署や業務内容を変えてもらえる可能性もあります。自分で考えているだけでは状況は変わらないため、信頼できる上司や権限のある立場の人に相談しましょう。

また、会社の同僚や家族、友人など信頼できる相手からの意見を聞くことで、自分では思ってもいなかった気付きを得られることもあります。もしもあなたの身近に30~50代で会社を辞めて転職した経験をした友人や先輩がいれば、積極的に話を聞いてみてはいかがでしょうか。

プロにアドバイスをもらう

転職エージェントや転職アドバイザーに相談して、プロのアドバイスをもらうのもおすすめです。会社の同僚や家族、友人はあくまでも「あなたを個人的に知っている人」としてアドバイスをくれます。それがありがたいときももちろんありますが、中立の立場からの意見が必要なこともあります。

転職エージェントや転職アドバイザーに相談することで、客観的な立場からの意見を聞くことが可能です。また、キャリアに関する専門的なアドバイスも受けられるため、退職したあとの見通しや転職先の相談ができるのもメリットといえます。

ミドル・シニア世代のキャリアパス相談はCanWillへ

会社が合わないときは、違和感の理由を明らかにすることが重要です。理由によっては、たとえ長く勤めてきた会社であっても、辞めて転職や起業、そのほかの選択肢を考えたほうがよい場合もあります。

転職を検討するにあたっては、今と同程度もしくはそれ以上の労働環境や収入を維持できるかどうかも重要なポイントです。今の会社に残るか退職するかを自分だけで判断するのが難しい場合は、誰かに相談してみましょう。

その際、上司や家族、友人など周囲の信頼できる相手に相談するのもよいですが、客観的な意見を参考にしたい場合は、ミドル・シニア世代のための「キャリアの不安」相談サービス『CanWill』に相談するのがおすすめです。会社を辞めたあとの選択肢や転職先についてなど、経験豊富なアドバイザーがあなたのお悩みに的確にアドバイスします。今後のキャリアパスにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

CanWillとは

『Can Will』では、第一線のキャリアコンサルタントが、ミドル・シニア世代のあなたの強みや志向を掘り下げて、納得感の高いキャリア相談を行っています。 「転職すべきか、今の会社で働き続けるべきか?」、「自分の強みが分からない」、「職務経歴書の書き方が分からない」、「自分の市場価値について客観的な評価ほしい」。 このようなキャリアに対するお悩みやモヤモヤがありましたら、ぜひ一度『Can Will』のキャリアプロフェッショナルにご相談ください。