年収1000万円の転職を実現させるために知っておきたいこと
年収1000万円の転職を実現させるための情報を集めました。どんな人が年収1000万円のラインを超え、どんな会社で働いているのか?また、学歴不問で未経験でも年収1000万円を達成できるのかについて、まとめました。
年収1000万円のライン
令和2年の民間給与実態統計調査(国税庁)によると、年収1000万円以上の給与所得者は全体のわずか5%です。同じ調査を業種別にみてみると、「電気・ガス・熱供給・水道業」で40.6%、「金融、保険業」で25.0%、情報通信業で20.9%の人が、年収800万円を超えてます。(業種別は年収1000万円のくくりではありません)
「電気・ガス・熱供給・水道業」はいわゆるエネルギー関連企業のことで、生活に必要なものなので会社も安定しています。「金融、保険業」は投資銀行部門やアナリストの給与が高く、情報通信業にはテレビ局などが含まれています。
エン・ジャパンが定期的に調査している「年収1000万円以上の転職の実態」によると、年収1000万円以上の求人が多い業種はIT・インターネット、コンサルティング、職種は経営企画系やコンサルタント系、企業タイプは大手企業や上場企業という結果でした。
ポジションはマネジメント、スペシャリストの募集で、ほとんどが非公開求人で募集しているようです。非公開求人なので、転職エージェントを使っての転職が主流になります。転職しやすい30代、40代であっても、年収1000万円以上の業種、職種への転職は難しいと感じるのではないでしょうか?
年収1000万円を実現できる会社
社員・元社員の口コミが集まったサイト「Openwork」では、30歳で年収1000万円を狙える企業・職種をレポートとして、定期的に公表しています。このレポートに紹介されていた職種にもコンサルティング、アナリストなどがあり、他には商社、プラントエンジニアがありました。
こうした会社の口コミに、「激務」の文字が見られることからも、やはり難しい仕事であることに変わりはありません。年収1000万を超える転職を実現するためには、高い専門性やスキルが求められるようです。しかし、全くの未経験でも、年収1000万円を実現する人もいます。
学歴不問・未経験で年収1000万円の転職
学歴不問や未経験でも、年収1000万円以上の求人はあります。
よく見かける業種は保険業界、不動産業界で、職種は営業です。目標に到達すると支給される、インセンティブが設定されています。要は決められた件数の成約を取らないと、年収1000万円にはならない仕組みです。
あるいはフルコミッション営業、いわゆる完全出来高制の仕事で年収1000万円を実現する方もいます。この場合は個人事業主として業務委託契約を結ぶ形になるので、転職ではなく独立の扱いになります。
転職サイトから来るスカウトメールには、こうした高収入案件が多く含まれています。それだけ業界全体が慢性的な人材不足であり、人が集まりにくい、集まったとしても離職率が高いから、高収入を売りにして人材募集をしています。
冒頭でご紹介した民間給与実態統計調査で、「不動産業」の800万円以上の給与所得者は10.7%でした。他業種より割合が高ければ、年収1000万円を実現した不動産営業が多いと判断できますが、決して高くはありません。この数字からも、簡単に達成できる仕事ではないようです。
年収1000万円を実現できる業種、職種を見て、自分のキャリアやこれから進んでいきたい方向と合致していましたか? 多くの人ががやらない、できない仕事で人材不足だからこそ、高収入が得られることを忘れないでください。